音楽

2011年11月12日 (土)

【TOKYO JAZZ 2011】音のきずなは世界を超えて

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 NHK・BSで東京JAZZ 2011が放送されました。秋の一日、録画をのんびりと見ていたら、世界からジャンルを超えて集まった15組のミュージシャンたちの熱い気持ちにあらためてうれしくなりました。


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 「音楽は私の人生です。すべてを捧げてきました。何があっても音楽をやっていきます。音楽がお金になってもならなくても、私は音楽を続けるでしょう」

 衝撃ともいえる「出会い」だったのが、目が不自由なアメリカのシンガー、ラウル・ミドンです。スティービー・ワンダーやジェフ・ベックの前座も務めてきた彼のその演奏スタイル。

 ギターをベースのように時にピッキングで鳴らし、片手は打楽器でリズムを取る。そして口笛でトランペットのような重奏を響かせます。Sunshine , Pick somebody up の2曲だけでも頭に焼き付いて離れません。全身で音楽を奏でる姿とクールな曲に完全に圧倒されました。


 「想像力やアイデアに限界がないプレーヤーと演奏するのが好きなんです。ほかのミュージシャンの演奏を聴くとき求めることは一つです。もちろんテクニックやグルーヴも重要です。が、私が求めるものはスピリットです。スピリットを持って演奏する人はそれほど多くはいません。楽器なしでは生きていけない、という人たちです」

 こちらは、上原ひろみ THE TRIO PROJECTに参加したサイモン・フィリップス(ドラム)。


 「年齢も生きる場所もスタイルも違うけど、6弦のギターをずっと奏でている気持ちは一緒ですから」 

TOKYO JAZZ SUPER GUITAR SESSION でリー・リトナー、マイク・スターンと共演した布袋寅泰。

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 「いろいろなミュージシャンに遭えるのがうれしい。私にとって音楽は家族のようなものなんだよ。さまざまな音楽が一堂に集まっているところが、東京JAZZのすばらしいところさ!」(ジョージ・デューク)

 「東京JAZZはとても自由です。ビッグバンドからロック、R&Bまでさまざまなスタイルを楽しめます。音楽のあるべき姿を見せてくれます。日本の観客はジャンルにこだわらずいろいろな音楽を受け入れてくれます」(デヴィッド・サンボーン)

 DMSはジョージ・デューク、マーカス・ミラー、デヴィッド・サンボーンの夢の共演です。

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 ジョイントで昨年、ビックリしたのがピアノとタップ。今年も上原ひろみと熊谷和徳が木星(ジュピター)をリズミカルに見せてくれました。アシッドジャズ・クラブジャズ界からもインコグニートのほか、クオシモードもダンサブルに登場。菊池成孔、日野皓正のほか、スティングも歌う「Fragile」をケニーバロン、ジョナサン・ブレイクとともに奏でたベースの北川潔も渋く、素敵でした。

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 「日本はジャズにとって素晴らしい故郷です。ジャズは新しい故郷を得たんです。シカゴやセントルイスやニューヨークだけでなく、今や日本もジャズが息づく場所なのです。ジャズが世界中に故郷を持っていることは非常に需要です」

  東日本大震災の復興支援のためにアメリカ西海岸のジャズミュージシャンが集まってつくったJAZZ FOR JAPANのボーカル、アル・ジャロウ。


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 カウント・ベーシー・オーケストラはビッグバンドの楽しさを余すことをなく聴かせてくれました。ブラジル音楽界の巨匠、セルジオ・メンデスのボッサも心を和ませてくれます。

 人も地域も世界も音楽も。「きずな」を強く感じさせてくれた東京ジャズ。この素晴らしいミュージシャンのたちの魅力は、語りつくせませんね。


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2010年8月30日 (月)

【森ジャズ10年】自然と一体 緑と風と楽しむ

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 10周年を迎えた「森のジャズライブ」に今年も出かけました。会場の里山あーと村(安芸区阿戸町)はさらに綺麗に整備され、広々ゆったりとした森の木々に囲まれた自然のステージに。チケットもほら、こんなにかわいく凝ったデザイン。柔らかな木漏れ日を感じ、涼やかな山あいの風に頬をなでられながら、ピアノとボーカルをしっとり楽しんだ4時間でした。

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 今回は、グランドピアノが初登場。地元常連アーティストがずらりそろい、しっとりゆったり音色が何とも心地がいい。トップバッターは、おなじみ田中玲子さんと折重由美子さんら「こゆみこ」メンバー。

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 なかにし隆さんのピアノカルテットは、アントニオ・カルロス・ジョビンのメドレーを披露。ピアノの優雅な流れに蝉時雨が響きあいます。因幡由紀さんは初めてでしたが、優しい歌声に心もフワリと引かれました。

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 そしてこのジャズライブのプロデューサーでもあるサックス藤井政美さんは佐藤いよりさんとのデュオ。

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 ラストは野中つたえさんボーカルでピアノはゆみゆみさん。ユニークな語りでみなを笑わせながらも、本格的なピアノを聴かせてくれました。

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 「ダニーボーイ」などのスタンダードナンバーに各自のオリジナル曲のほか、「ふるさと」など日本の歌謡曲も。時に体を揺らし、手でリズムを合わせ、口ずさむ。みな思い思いに。

 ダンサブルなナンバーも欲しかったかな、と思うのはぜい沢かも。過去最高の600人近い観客が8月最後の日曜をジャズの調べで締めくくりました。

 森ジャズは、会場の整備から屋台運営、駐車案内など多くのスタッフに支えられています。みな営利目的ではなく、「関わる者が皆、笑顔になれるイベント」を目標としています。「継続のエネルギーはココロにしかないのです」とはデザイナー納島さんの言葉。心の質が高い。そんな広島らしい素敵なイベントとして続いてほしいですね。

 (おまけ)
 ここで食べられるおそばとカレー、すんごくオイシイです!

 >>2009年記事 >>2007年記事


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2010年8月28日 (土)

【中洲ジャズ】踊って和んで 気楽がいい 

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 日がグワッと照りつける福岡・中洲に来ました。川沿い、おなじみの屋台を抜ければ、さあ、ジャジーなリズムが聞こえてきました。陽気なトランペットの響きにみなゴキゲンの様子。ここは、昨日から始まった中洲ジャズフェスティバルの清流公園ステージです。

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 お目当ては、ジャパニーズクラブジャズの真骨頂、Quasimode(クオシモード)。

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 クールでダンサブル!熱い熱い!さすがブルーノートレーベルの和製ジャズユニット!!デビュー曲が響いた瞬間、みなのテンションは37度なんてどこへやら!リズムアンドボップの虜になりました。

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 昨年から始まったこのイベント。キャナルシティなど中洲周辺4カ所の会場はすべてが<無料>なのです。昨年は延べ2万5000人が集まったといいます。こういった企画、地方ではなかなかできません。

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 夜の中洲大通りもにぎわっていました。3つのミニステージにすごい人だかりです。スタッフのみなさんも楽しそうで誘導も親切。そう、ここはまさにジャズストリート!

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 再び清流公園に向かい、トリの青木カレンさんをみなジベタリアンになって待ちました。メーンはクリヤ・マコトさん率いる「リズマトリックス」というトリオで、カレンさんとレーベルフレンズ。それがそれが。この人たち、陽気であきれるほどリズミカルでユニークで最高に楽しい!

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 美しく深いカレンさんの歌声には心が震えたほど。My Favorite Thingsは聴き入ってしまいました。なんてフレンドリーでカッコイイ人たちなんだろう。

 もうすぐ東京ジャズフェスタも始まりますが、込み具合といい、地元演奏家との連携といい、中洲はちょうどいい「等身大サイズ」な気がしました。ビッグアーティストの生ライブが聴ける。だからといって、何時間も並ぶわけでもない。地元の学生だって演奏を披露できる。しかも無料で、です。にくいイベントです、これは。

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